宅配弁当配達のバイトは、資格や専門的な技術が必要ないため、誰でも働けるイメージがありますが、仕事内容を詳しく知っておきたいという人もいるでしょう。基本的な仕事内容はお弁当の配達と容器の回収であり、特に難しいことはありません。
しかし、働いてみなければわからないメリットやデメリットがあるため、事前に理解しておくことで長く働き続けられるでしょう。
そこで今回は、宅配弁当配達のバイトの仕事内容とメリット・デメリットや年収を紹介します。宅配弁当配達のバイトを検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
宅配弁当配達バイトの仕事内容
宅配弁当配達バイトの主な仕事内容は、お弁当の配達、容器の回収、集金です。会社や雇用形態によっては、ポスティングや新規顧客を開拓する営業も行います。
基本的には決まったルートで配達先に向かう必要があります。初めは時間がかかりますが慣れてしまえば効率よく配達行えるでしょう。ただし、食品配達はできる限り出来立てを届ける必要があるため、土地勘があると仕事をしやすくなります。
宅配弁当の利用者は企業の従業員だけではなく、共働きの家庭や1人暮らしの高齢者などさまざまです。お弁当を届ける際には注文者の人と話すこともあります。そのため、顧客とのコミュニケーションも重要な仕事の1つといえるでしょう。
お弁当をただ届けるだけでなく「いつもありがとうございます」などの注文者側に対する感謝の言葉があれば顧客の印象が大きく変わります。好印象を与えることができれば、「また頼みたい」という気持ちになり、顧客になってもらえるはずです。
宅配弁当配達バイトの仕事の流れ
宅配弁当配達バイトの仕事は、以下のような流れで進みます。
稼働時間は8時頃から17時頃までになると考えておけばよいでしょう。弁当宅配業者によってシフトは異なりますが、大まかな流れは同じです。
宅配弁当配達バイトのメリット
宅配弁当配達バイトには、次のようなメリットがあります。
- 荷物を運びやすい
- 主婦、主夫でも働きやすい
- 再配達の必要がない
- ルートを覚えなくて済む
以下にて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
荷物を運びやすい
お弁当は他の配送業で扱う荷物に比べて軽く、配達の際にかかる身体への負担が少なくて済みます。大型家具や家電の配送業は荷物を1つ運ぶだけでも重労働といえるでしょう。しかし、お弁当数個程度であれば片手で持ち運ぶことも可能です。重い荷物を運ぶのには抵抗があるという女性や腰に不安を抱えている人でも気軽に働けるでしょう。
主婦・主夫でも働きやすい
多くの弁当配達業者は、就業時間が8時から17時に設定されていることが多く、夕方には帰宅できます。帰宅した後に家族と出かけることも可能です。そのため、仕事と家庭との時間を両立させたいという人にもおすすめといえるでしょう。
宅配弁当配達バイトの特徴には、子育て世代や主婦・主夫にとって働きやすい環境が整っていることが挙げられます。例えば、子育て世代が多い職場であれば子育ての相談をすることもできます。
また、子供が急に体調不良となったときに、配達のフォローをしてもらいやすいというメリットもあるでしょう。
再配達の必要がない
宅配の仕事は受取人が不在の場合、再配達が必要になることもありますが、弁当配達のバイトは再配達の心配がありません。
そもそも弁当配達のバイトは、不在時には宅配ボックスに弁当を置いていくなど、あらかじめ場所が決まっています。配達先が企業の場合は基本的に不在ということがないため、スムーズに配達を完了できるでしょう。
ルートを覚えなくて済む
弁当配達のバイトは毎日決まった道を走行するため、日によって異なる配達ルートを覚えなくて済みます。最初は自分が担当するルートを覚えなければなりませんが、1度覚えてしまえば、後は同じ道をたどって配達するだけです。
慣れるまでは先輩が同乗して道を教えてくれるため、自分の担当エリアもすぐに覚えられるでしょう。
職場での人間関係から解放される
慣れてくればお弁当の配達中は1人で行うため、職場での人間関係に悩む必要がありません。運転中には好きな音楽やラジオも聴くことが可能で、ストレスなく働けます。
効率よく配達できるようになれば、ある程度は自由に休憩を取れるでしょう。勤務中の人間関係から解放されて、1人で伸び伸びと働きたいという人には、弁当配達のバイトがおすすめです。
宅配弁当配達バイトのデメリット
宅配弁当配達バイトには、メリットのほかにもデメリットもあります。事前に把握しておくことで、「思っていたのと違う」といった不満を防ぐことができるでしょう。
1日に配達する箇所が多い
業者によっても異なりますが、1日に配達する数は数ヶ所ではありません。企業に配達をする業者の場合は、1日に配達する箇所が30ヶ所を超えると考えておいた方がよいでしょう。
配達箇所に比例して配達するお弁当の数も多くなります。一般的には100食~300食ぐらいで、午前中に配ることになるでしょう。
配達先が100食以上購入する大企業であれば、100食×3ヶ所で配達が完了するため、想定していたよりも労力がかからず配達完了することもあります。一方で、1件の配達あたり、10食前後であれば30ヶ所に配達する必要があり、時間と手間がかかります。配達する箇所は自分で決められないため、配達先が多い場合は午前中だけで体力を消耗する可能性があります。
時間厳守なので事故を起こすリスクが高まる
注文者側は、会議などで配る用にお弁当の配達を注文することもあります。予定時間に遅れると信用を損ねるだけでなく、注文者側にも迷惑がかかってしまうでしょう。そのため、午前中の短い時間ですべての配達を終える必要があります。
また、配達箇所が多かったり、配達中に渋滞などに巻き込まれたりした場合には、「巻き返さないといけない」といった不安から運転時の注意が散漫になることもあります。急いでいると事故を引き起こすリスクが高まるため、安全運転を心がけるようにしましょう。
宅配弁当配達バイトの年収
求人ボックスによると、配送の仕事の平均年収は正社員で約371万円となっています。月給に換算すると31万円です。バイトの平均時給は966円、派遣社員の平均時給は1,292円です。
地域別で見ると、平均年収がもっとも高いのは関東になります。東京都はバイトの平均時給が1,138円とかなりの高水準です。
一方、もっとも低い地域は北海道・東北となります。青森県は特に低く、バイトの平均時給は850円です。宅配弁当配達のバイトで稼ぎたいのであれば、関東エリア、特に東京都で仕事を探すと有利でしょう。
出典元:「求人ボックス給料ナビ」
まとめ
宅配弁当配達のバイトは、決められたルートでお弁当の配達と容器の回収をする仕事です。仕事内容は特に難しい作業はなく、誰でも働くことができます。ただし、宅配弁当配達ならではデメリットもあるため、働く前に仕事の流れを確認しておくことも大切でしょう。
また、フードデリバリーサービスであれば配達に専念できるため、職場の人間関係に悩むことはありません。職場の人間関係に不安がある方は、宅配弁当配達のバイトのほかにフードデリバリーの仕事を検討してみてはいかがでしょうか。
1.点呼・点検
健康状態やアルコールのチェック、配達車の点検
2.積み込み
車に配達するお弁当を積み込み
3.出発
ルートに沿って配達
4.休憩
午前の配達が完了したら休憩
※会社によってはお弁当が支給されます
5.回収
午前中と同じルートで容器を回収
※併せて集金業務を行うこともある
6.帰社
容器を車から降ろして、報告業務や事務処理などを行う