ウーバーイーツの配達員について調べていると「地蔵」という単語を見かけませんか?
これはフードデリバリーサービスで働く配達員の中でよく使われる用語で、あまり良い意味ではありません。社会全体で問題視されている行動でもあります。
本記事では、「地蔵」の意味や問題点、そして配達員が地蔵をする理由について解説します。
最後まで読み、地蔵の抱える問題点について理解していただければ幸いです。
[この記事を書いたライター]
目次
ウーバーイーツの地蔵とは?
地蔵とは、ウーバーイーツの配達員が路上・店前で配達リクエストが入るまで待つ様子を表す用語です。お地蔵さんのようにジッと佇んでいることから、地蔵と形容されています。
ウーバーイーツの地蔵は社会問題になっている
ウーバーイーツの地蔵は、店前や公道で座っていたり、自転車・バイクを路上駐車していたりすることから社会問題になっています。中には吸い殻やゴミをポイ捨てする配達員もおり、迷惑に感じている方が増えているのです。
具体的にどんな様子なのか、詳しく説明します。
店前に座り込み、営業妨害となっている地蔵
ウーバーイーツの配達員は、より優先的に配達リクエストを得ようとして店前に座り込んで地蔵することがあります。
店前に配達員が座り込むことにより一般のお客様が入店しづらくなり、営業妨害となってしまっています。
実際に、営業妨害になることを懸念し、地蔵行為を禁止している飲食店も少なくありません。
公道を塞ぎ、邪魔になっている地蔵
公道に自転車・バイクを駐輪したり、集団でたむろしたりして邪魔になっている地蔵も多いです。
配達リクエストが多い店舗の周辺には数人~十数人の配達員が地蔵しています。配達員以外からしたら邪魔以外の何でもありません。
吸い殻やゴミをポイ捨てする地蔵
地蔵中に吸ったタバコの吸い殻や、食べた料理のゴミをポイ捨てする配達員もいます。
ポイ捨ては環境へ悪影響をもたらす、劣悪な行為です。
地蔵をする配達員全員がポイ捨てをしているわけではありませんが、イメージは悪いですよね。
ウーバーイーツ配達員はなぜ地蔵をするの?
上記の通り、地蔵のイメージはとても悪いです。ではなぜウーバーイーツの配達員は地蔵をするのでしょうか。
主な理由は以下の3つです。
- 注文が優先的に入るよう待っている
- 効率的に配達しようとしている
- 注文が少なすぎて地蔵せざるを得ない
順番に詳しく解説します。
注文が優先的に入るよう待っている
ウーバーイーツの配達リクエストは、AIが選定して送る仕組みとなっています。基本的にはお店の近くにいる配達員から優先的にリクエストが入るようです。
配達数を増やしてたくさん稼ぎたいから、店の目の前で地蔵しているのでしょう。
特に、安定した注文数を誇るマックやケンタッキーの周辺には地蔵が多い印象です。
効率的に配達しようとしている
店前で地蔵すれば、配達リクエストが入った際に商品を受け取りに行く労力がかかりません。わざわざ遠くから受け取りに行くより、効率的に配達ができるのです。
なるべく無駄を減らして配達件数を稼ぐために、必要以上に動かず地蔵し続ける配達員も多いです。
注文が少なすぎて地蔵せざるを得ない
単純に、配達リクエストが少なすぎて地蔵せざるを得ない配達員もいます。
「リクエストが入らないけど、配達はしたい」となったとき、待機する場所がないと路上で佇むしかないのです。
この場合、カフェやファストフード店・公園などで地蔵し、迷惑をかけないように心がけている配達員も一定数います。
地蔵をしたからといって、配達リクエストが増えるとは限らない
ウーバーイーツで地蔵をしたからといって、配達リクエストが必ず増えるとは限りません。
むしろ、地蔵をしていても配達リクエストが来ないケースの方が多いです。
ウーバーイーツは配達員の数に対して注文数が少なく、たくさんの配達リクエストを得るのが難しくなっています。
フードデリバリーで稼ぎたいなら、もっと配達リクエストの多いサービスを選んだ方が良いかもしれません。
ウーバーイーツで地蔵する?それとも別のデリバリーサービスで働く?
ウーバーイーツでは、配達リクエストが入らないからこそ地蔵せざるを得ない配達員が多いと分かりました。とはいえ、地蔵したからといって配達リクエストが入るわけでもありません。
また、配達リクエストが入っても報酬は低く、なかなか稼ぎづらい状況となっています。
フードデリバリーで稼ぎたい方は、他のサービスで働いた方が良いのではないでしょうか。
例えば、大手の出前館は配達1件あたり最大1,980円稼げます。Woltは最低時給保証が付いており、配達リクエストが少なくても給与が担保されます。
このように稼ぎやすいサービスはたくさんあるので、どこで働くかもう一度検討し直してみるのも一つの手段です。
以下の記事で人気デリバリーサービスの特徴を比較していますので、参考までにぜひご覧ください。
チャリ山下
組織に属すことが苦手で、いろいろなバイトを経験。ピザの配達員などを経て現在は自転車デリバリーサービスで生活をしている。